別れさせ屋に依頼するのは初めての方がほとんどでしょう。そのため、料金体系についてもあまり知られていません。実は、業者によって様々ではありますが、おおよその料金相場もあります。相場から大きく外れている場合は気を付けた方がよいでしょう。

今回は、別れさせ屋の適正だと思われる料金相場について詳しくご紹介いたします。

別れさせ工作の料金体系

別れさせ屋の料金相場は、80万円〜200万円程度と言われています。相場と言ってもかなりの幅がありますので、まずは料金体系について詳しくご紹介します。

着手金

別れさせ屋の料金体系において、まず必要なのが着手金です。依頼を受けた別れさせ屋が工作活動を開始するために必要な基本料金で、工作を行うための費用に使われます。

着手金の相場はおおむね50万円前後です。これは、実働回数が5〜10回程度、期間は1〜2か月程度が目安となっています。

依頼されるケースの内容や複雑さ、難易度によって金額は増減します。工作が特に困難な場合や、長期間にわたる細かな作業が必要な場合は、それに応じて着手金が高く設定されることが一般的です。

成功報酬

依頼の目的が達成され、別れさせ工作が成功した場合に「成功報酬」を支払う必要があります。もちろん、契約内容が成功しなかった場合には支払い義務は発生しません。

成功報酬の相場は30万円から50万円程度です。

こちらも、工作の難易度や必要な人数によって料金が変動します。より高度な技術や多くの人員を要する案件では、それに応じて報酬額が増加するのが一般的です。

諸経費

工作活動中に必要となる実際の出費として「諸経費」がかかります。

例えば、別れさせ工作中に、工作員がターゲットにプレゼントを送る費用、デート代、特定の趣味や活動に関連する費用などが含まれます。特にターゲットが高価な趣味や特殊な習い事でしか外出しない場合は、それに合わせて作戦を練る必要がありますので高額になりやすいです。

ただし、経費は着手金に含まれることもあれば、別途請求されることもありますので、打ち合わせの時点できちんと確認しておきましょう。

追加料金

契約によって異なりますが、追加料金が発生するケースもあります。追加料金なしの契約もありますから、事前に確認しておくようにしましょう。

追加料金は、計画通りに進まない場合や、予定よりも時間がかかる場合に必要となります。

契約を結ぶ際には、どのような条件で追加料金が発生するのか、初期の打ち合わせでしっかりと確認することが大切です。追加料金が発生した場合、支払わないと工作が中断されるリスクもありますので、事前にしっかりと条件を確認し、予期せぬ費用に対応できるように準備しておきましょう。

別れさせ工作の料金プランの代表例

別れさせ屋によって料金プランに違いはありますが、ここでは代表的な料金プランを3つご紹介いたします。

実働回数プラン

工作員が活動する回数に基づいて料金が計算される方式です。このプランでは、一回の活動ごとに設定された金額が支払われるため、活動回数が増えると料金も比例して上昇します。

一般的には、一回あたりの活動費が10万円程度で設定されており、これに加えて成功した場合の成果報酬として30万円程度が追加で発生することが多いです。着手金に関しては通常50万円が相場ですが、実働回数プランの場合は「10万円×5回」ということになります。これに追加して成功報酬が発生します。

このプランの利点は、工作員が活動する回数が少なければ、比例してコストも抑えられる点です。特に難易度の低い工作の場合に高いコストパフォーマンスを発揮します。また、予定回数を消化しなかった場合には返金してくれる業者も存在します。

期間契約プラン

工作の期間を基準にしたプランです。このプランでは工作活動の実働回数は関係ありません。そして契約内容通り成功した場合には、契約内容に基づく成功報酬を支払う仕組みです。

期間契約プランの最大の特徴は、回数に関係なく何度でも工作を行うことができる点です。そのため、工作の難易度が高いケースや複数回のアプローチが必要なケースはこのプランを選ぶと良いでしょう。

ただし、工作が早期に終了しても、契約期間全体に対する料金が発生するため、依頼内容の難易度が低い場合は割高に感じられる可能性があります。さらに、契約期間内に成功できなかった場合は、追加料金を支払って契約を延長するか、もしくはそのまま終了するかを選択する必要がある場合もあります。

完全成功報酬プラン

依頼が成功した場合のみ報酬が発生する料金体系です。このプランの最大の特徴は、依頼者が事前に支払う着手金やその他の費用が一切ない点にあります。成功しなければ依頼者は費用を支払う必要がありません。

しかし、完全成功報酬プランは、別れさせ業者側にとって高いリスクを伴うため、通常の料金プランよりも報酬の設定が高めになることが一般的です。また、一部の業者では成功の定義を段階的に設定し、特定の進展が見られた時点で部分的に報酬を受け取るシステムを導入しているところもあります。

また、完全成功報酬プランのほうが成功の確率が高そうにも思えますが、実際は別れさせ屋のスキルや経験によるため、プランはあまり関係なく業者選びが成功のカギを握ります。

別れさせ工作の依頼内容ごとの料金相場

交際相手と別れたい場合

男性(工作回数20回)80万~120万円
女性(工作回数30回以上)120万円~180万円

配偶者と離婚したい場合

男性(工作回数20回)80万~120万円
女性(工作回数30回以上)120万円~180万円

浮気相手と縁を切りたい場合

男性(工作回数20回)80万~120万円
女性(工作回数30回以上)120万円~180万円

彼と奥さんを離婚させたい

女性 工作回数30回~40回120万円~240万円

元カレ・元カノの今の交際相手を別れさせたい

男性(工作回数20回)80万~120万円
女性(工作回数30回以上)120万円~180万円

子どもとその交際相手とを別れさせたい

男性(工作回数20回)80万~120万円
女性(工作回数30回以上)120万円~180万円

料金が適正かとサービスがしっかりしているかは別問題

今回は別れさせ屋の料金相場について詳しくご紹介いたしました。

ここで注意していただきたいのが、ご紹介した料金相場の範囲に収まっているからといって、その業者を安心して信頼していいというわけではないということです。

別れさせ工作では、経験とチーム力が必要とされます。案件担当者、調査担当者、工作員など、別れさせ工作の過程で少なくとも5〜6名は関わることとなります。探偵の場合は1人で動くケースもありますが、別れさせ工作は単独で行うことはできません。

そのため、別れさせ業者を選ぶ際は、料金以外にも会社組織としてチームをしっかり運営できる規模感なのかをしっかりと見極めることをおすすめします。例えば、担当者だけが社員で他の工作員は業務委託で運営している業者もありますが、それだと情報があまり連携されず、クオリティの高い仕事が可能だとは考えにくいです。

別れさせ屋を選ぶ際は、料金だけではなく、サービスの質もしっかり見るようにしましょう。