別れさせ屋の老舗、アクアグローバルサポートです。近年弊社に寄せられる案件は「別れさせたい」よりも「別れたい」というご依頼が増えているように思えます。今回ご紹介する事例の依頼人は、大阪府在住の女性(Kさん)です。Kさんからの依頼は、2年前にマッチングアプリで知り合った彼氏(Dさん)と「どうしても別れたい」というものでした。

半年交際した彼氏が転勤後に「メンヘラ男」に豹変する

Kさんは大阪の百貨店に勤める27歳の独身女性です。2年前にマッチングアプリで知り合った本件の対象者Dさん(28歳・独身男性・大手IT企業システムエンジニア)と交際を開始しました。

そして、交際が半年ほど続いた頃、Dさんが大阪から静岡に「転勤」となってしまいました。この転勤がきっかけに、Dさんの様子がおかしくなるのです。

「今日の予定は?」

「具体的にどこに行くの?」

「誰と行くの?写真で見せてね。」

と、毎日しつこくメールや電話がきました。Dさんは、いわゆる「メンヘラ男」だったのです。

メンヘラ男とは、自分に自信がなく、何かマイナスなことが起きてしまうと精神(メンタル)的にすぐ落ち込んでしまいやすい男性のことです。朝から寝るまで24時間「好きな人とつながっていたい」のがメンヘラ男の特徴。空いている時間も常に誰かとつながっていたい「かまってちゃん」です。SNS上の「キャラ」が現実と違う男は9割がたメンハラ男と判断できます。

「別れなくてはいけない理由」があるにも関わらず事態は悪化の一途

Kさんは「メンハラ男」のDさんが怖くなり、「別れたい」気持ちを伝えました。すると、Dさんは激昂。

「別れるなら死んでやる」

「カネを返せ」

と支離滅裂な言葉をKさんに浴びせるだけで、聞く耳をもってもらえません。挙句の果てに、Kさんの勤務先に電話をかけてくるまで事態は悪化。このタイミングでKさんから相談をいただきました。

弊社の女性スタッフがKさんの話を聴くと「Dさんと早期に別れなければならない理由」があることが判明したのです。実は、Dさんが静岡に転勤した後、Kさんには職場の同僚男性(Tさん)と交際をスタートしていました。そして、Kさんは、Tさんの子供を妊娠したのです。

対象者の行動分析から事態解決の糸口を見つける

Kさん(以下、依頼者)が、Dさん(以下、対象者)と「きちんと別れる」ことができるために、まずは対象者の行動分析から開始しました。

この事前調査で苦労したのは、対象者が終日リモートワークでほとんど家から出ないことでした。さらに、対象者の趣味は「ゲーム」であったため、外出もコンビニに行くことくらいに限られていたのです。

しかし、追跡を開始して2週間すると、対象者には「別の趣味」があることが判明したのです。対象者は、かなりマニアックな「アニメファン」で、関連するグッズの購入を目的に、毎週決まって日曜日に静岡から東京の秋葉原や中野へ出かけていたのです。私たちはこの「アニメグッズ」を糸口にすることを決定。その分野に明るい女性工作員を手配しました。

対象者は「メンヘラ男」という情報は事前に入手していましたので、女性工作員が近づくことは思った以上に簡単でした。対象者が通うお店に「客」として潜入し、接触を試みました。

工作員「すいません、このカードってレアですか?」

対象者「あ、あなたもアイナナ好きなの?」

とった具体に「共通の趣味」を話題にすると、たいていの人はすぐに打ち解けます。結果として、工作員は一回目の接触で対象者と連絡先を交換。対象者から工作員にLINEメッセージが届き始めました。

工作員7回目の接触で決定打となる情報を入手

対象者がどのような性格であるかは十分に把握していましたから、

「すごーい」

「Dさんって、何でも知っているんですね」

「教えてください」

といった巧みなキーワードで工作員は対象者に近づいていきます。

そして・・・

ついに対象者は「付き合っている彼女はいない」という言葉をLINEの文字にします。コロナの影響でアニメイベントの中止が続いたため「外出」によるアプローチは困難であったこともあり、いわゆる「ズーム飲み」なども設定しました(当然会話は記録します)。

工作員と対象者の距離が徐々に近くなり、7回目の接触で「実は俺には大阪に彼女がいる」ということを言い出します。そして「俺は別れたいけど、別れさせてくれない」と、驚愕のコメントを残したのです。

ここで、工作員は「別れられないから、私が(依頼者)に話してあげる」「彼女がいるなら私たちは付き合えないよ」と対象者を圧迫していきます。ここまで来たら、あとはクロージングです。

対象者が工作員と「交際」している現場へ、依頼者に登場してもらいました。工作員は対象者に詰め寄り、その場で依頼者とは合わないことを約束させ、かつ、二度としつこい連絡をさせないことを目的に「連絡先」をすべて削除してもらいました。その後、依頼者のKさんに対象者からの連絡は一切なくなりました。

同僚男性のTさんと幸せな家庭を築かれることを心よりお祈りしています。